淀んだそら　花咲かぬこの地でボクらは　生まれた。
かすかな　色さえも　モノクロに塗られた出来損ないの芸術品

（覚めない明晰夢　繰り返す　ただ監獄の中で　もう）

歪（ひず）むだいち　無機物にまみれてボクらは　生まれた。
わずかな　音さえも　ノイズに犯されて　（音色は）交信不能

たとえ自分を、見失っても、臍（ほぞ）を噛んで生き抜いてきた、ずっとずっと

逃げられない　逃げ出したい　戻られぬ　このセカイから
郷愁の　あの日々に　思い馳せる　ボクら

泣けないうみ　黒いワルツを聴きながら　生きてる
かすかな　希望さえ　鼓動を断たれ動けないシュレーディンガーの猫

（覚めない白昼夢　繰り返す　ただ監獄の中で　ただ）

砕けたこころ　霞んで繋ぎとめられずボクらは　生きてる
かすかな　心さえ　揉み消され月の無い夜空を（無力に）眺めてる

貴方が別の　路（みち）、選ぼうと　鉄路の果ては一緒だと信じてる、ずっとずっと

逃げられない　逃げ出したい　戻らない　このセカイから
憂愁の　あの日々に　思い望む　ボクら　

逃げられない　逃げ出したい　目覚めたい　このセカイから
平穏の　あの日々に　思い願う　ボクら

逃げられない　逃げ出したい　戻られぬ　このセカイから
郷愁の　あの日々に　思い馳せる　ボクら